それでは実際に仕組み(調整の仕方と)具体的にどう使うのかを見ていきましょう。
注意点や安全面に関しては、また後ほどご紹介させていただきますね。
youtubeの対象動画へのタイムリンク画像をクリックください。
トリマーは全てのものがベース(カバー)と本体に別れます。そのベースと本体の位置関係を調節して刃の出し具合を変えるのです。木工全般の電動工具はほぼその形なので、覚えてよくと良いと思います。刃は回転させるモーターと連携していますので、材料に当たる距離を調整して、刃の出し具合を変える構造がほとんどです。
POINT2「ビットの脱着のきまり」
■大小のスパナで大小のボルト(チャック)を回す
■抜くとき →ビットの刃の向きに コレットナットを回す。(緩めても抜けない場合 コレットナットを叩いてみる。)
■ビットは奥まで差し込まず、少し浮かせる。
■締めるとき →ビットの刃の向きと反対に コレットナットを回す。
トリマービットの脱着は購入時についてくるスパナが必要になります。締める方向、緩める方向を間違えないようにしましょう。抜くとき、トリマーのビットがシャンクに食いついてしまって抜けないことがよくありますが、そのときはコレットナットをスパナなどで叩いて衝撃を与えてください。
また、ビットは奥まで入れてしまうと、ビットに負担がかかったり、異音が発生する元になるので、ほんの少しだけ浮かします。
POINT3「トリマーの使用法と注意点(面取り)」
■カバー脱着や高さ調整時必ずコンセントはOFF
■面取りビットはローラーがついているため削り過ぎの失敗がない。
■削り始めは刃を材料から離した状態で必ずスイッチを入れる。
トリマーでの面取りは失敗がほぼありません。ローラーがついているので、削りすぎる心配がないのです。逆にいうと、細かな段差や節でできた穴などをローラーが拾うと、そこだけ多く削り取られるので注意が必要です。ビットの組み合わせ次第でいろんな形の面が取れるのでこれもトリマーの醍醐味の一つです。
リンク
実際の使い方
POINT4 トリマーの使用法と注意点(溝ほり)
■直線の溝は、レールや、ほぞ、敷居・鴨居などの加工で使用頻度が高い。
■付属の「ストレートガイド」に任意の板を付け使用。
■ビットの先はどこでも同じ径ではないので刃の部分で計るようにする。
■深い溝や大きい面を取るときは、何回かに分け少しずつ。(2~3mm)
なにせ、一番多用するのがこの直線彫り。ビスによる接合だけのDIYから、頑丈なホゾ組へのステップアップには欠かせません。購入時に付属している、ストレートガイドを使用します。(このまま使うのでなく、自分の使いやすいサイズの当て木を留めて使用します。)
そして一番大事なことは、一度に深い溝を掘るのでなく、2~3mmを数回に分けて掘るということ。ビットの刃は小さく、とても弱い物です。また、ビットはノギスで図る部分によって、径が異なります。最大の直径で測るようにしましょう。
動画ではストレートビットをどんなときに使うのかの加工例、
また、便利な自作のストレートガイドの作り方紹介しています。
ここでの説明は割愛させていただきます。ぜひ動画をご参考ください。
POINT5
!!重要!!トリマーの進行方向と刃の回転方向
■材料の外側を加工するときはトリマーは反時計回りに動かす。
■材料の内側を加工するときはトリマーは時計回りに動かす。
これは機械的に覚えてください!面取りビットでもストレートビットでも同じです。初めのうちはこんがらがりますが、慣れてきたら自然に手が動きます。ビットが回転するということは、タイヤのような役割になります。タイヤが進みたがる方向にボディを動かしてしまうと、自分の意志とは異なり、ボディが走り出します。大事故にはなりませんが、危険ですね。
動画の内容をかいつまんで説明させていただきました。今回はトリマーの基本ということで、次は自作のストレートガイドの作り方や、あると便利なトリマー台の作り方をご説明させていただきます。今回使用した、毎日教室でもガシガシ生徒様が使っていて、何年も壊れずにいるトリマーはこちら。もっと性能の良いものもたくさんありますが、機械は消耗品、程度にお手頃な物を買うことをお勧めします!
この記事へのコメントはありません。