2ヶ月くらい前から通われはじめたYさん。
はじめて教室に来られたときはワークショップとして、
ちいさなスツールをビスで作られました。
『いま、帰国中で、9月にはNZにもどるんです。』
教室スタッフ一同、素敵な方だったなぁ、とおもっていたのです。
その後、教室のメールで何度かやりとりがあり、
簡単な木工技法で、もっといろいろ作りたい!と。
そして、つぎに来られたとき、教室にむかしから置いてあった
ロッキングチェアになぜか一目惚れ。
『なにも、わからないですが、2ヶ月で、こんなのつくれますか?』
「簡単な」っていうてたやん!これ最高峰にむずかしいやん!
家具の中でもむずかしい椅子、のなかでもむずかしい角度のついたロッキングチェア
でも聞かれた以上は、受けたいですから、さっそく、
フリーコースをお勧めし、短期集中製作スタート。
朝から夕方まで、本当に、熱心に、段取りよく、
他生徒さんとのコミュニケーションも盛り上げてくれながら
つくる、つくる。
むずかしい治具が、ふえる、ふえる
夏がおわり、秋の風が吹いたころ、おや
おやおや、あれ、何事もなかったかのように、
出来た!
教室スタッフも感動。え、できるの?できちゃうもんなの?
自分だけで、ほとんど、げんのう(かなづち)ノコギリ、ノミ、サンダーだけで。
曲線や角度の多いイスは、機械をあまりつかいません。
原始的な方法で、ほんとに自分の手で、完成しました。
帰国まで、あと、数週間…。
余った端材をつかって、
ナラのバナナスタンド、
ナラのトレイ、
座面をくり抜いた端材で時計。
ほぼ全て各一日で作りました。
いま、教室に残っているのは、
きれいに食べたられたあとの、
ほこらしげな魚の骨のような、
木っ端のみ。
でも、生徒さんや、教室スタッフ、関係者に、本当に素敵な時間を
たくさん残していってくださいました。
教室にいた人にとって、
疾風怒濤、季節風のような、一夏のおもいでになりました!
この記事へのコメントはありません。