生徒の作品ではありませんが、講師辻の近況です。
わたしは改築OKな長屋に住んでいるのですが(もちろんリノベーションすることを狙って)
長屋ながらのポロポロ剥がれる聚落壁に杉の野地板を貼ってみました。
私の住む物件は現状復帰は必要ないのですが、あえて現状復帰可能な感じで作ってます。
どうでしょう?
私なりに、長屋の雰囲気が変わって寂しい部分もありつつ、
「自分らしい部屋」になった気がしてとても満足。
木工をしていて、いいなって思うところは、
なんだ、そんなことか、 とか、 なるほど、そういうやり方があるのか。
って気づくと、何にでも応用できるところです。
溶接や、たとえば、サッシの取り替えなど、
工作設備もないし、自分ではちょっと…
って思う部分も、木ならすべて解決です。
のこぎりで切ったらいい。
失敗したら、継ぎ足せばいい。
入らないなら、おもいきり叩いたらいい。
割れたら、くっつければいい。
家具やくらしに、難しいことって何もいらない。
やりたい!と思ったら、時間がかかってもやってみたら、
「もう、二度としない!」とか「なんでこんな簡単なのに今まで…」とか、
ぽんぽんでてきます。
その材料となるのが「木」です。
だから、どこの文化にも(木があるところは)木が関わってくるんだと思うんです。
大宝木材という材木屋さんが母体のアルブルですが、
木が全てとは思っていません。
スタッフも木は暮らしの中の、一、材料だと思っています。
大事なのは暮らし。
「つくれる、なおせる、いかせる」ことだと思います。
なにか家具をつくったら、草木を置きたくなって、植物についてしらべて…
なにかお皿をつくったら、合う料理をかんがえて、彩りを考えて、
いままでつくったことのない料理に挑戦して。
そしたら、思いもよらない草木や、料理のほうが自分のなかで勝って、好きになって、
逆に、気に入らないから家具やお皿をてなおししたり。
そういうのが、「豊かな暮らし」っていうんだと、ちょっと前から思ってましたが、
最近、なお、そう思います。
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