丁寧な作業と物腰のやわらかさで有名な、土日でお通いのIさん。
建築設計に携わるIさんは、一般的な構造形式のラーメン構造で家具をつくる。というコンセプトで、このチェストを作られました。
佇まいが、モダンにも、穏やかにもとれ、美しいですね。
通常、天板は下からビスで、骨組みととめるのですが、
Iさんはあえて上から止めて、それを角ノミと角ダボで隠したいとのこと。
(こういうこだわり、頑固です。笑)
ビルをイメージとのことなので、わたしもかなりのローアングルから撮影。
朝日に輝くビルのよう。
木目をきちんと活かした使い方ですね。
ひきだしの手掛かりもこだわりの部分。
手作業が好きなIさんはほとんど手で仕上げられています。
ひきだし前板は、一体型の包み蟻という組み手です。
ひきだし奥(向こう板ともいいます)はあられ組。
手をかけた分だけ、とても面白い個性的なチェストになりました。
わたしもこんなチェストみたことがありません。
可愛らしい、ともとれますし、無骨、ともとれます。
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