コラム『木は呼吸をしている?』
読み物『木は呼吸をしている?』
現代の木目を活かした(ペンキなどは除いた)塗装には大きく分けて、
ウレタン塗装とオイルフィニッシュがあります。
△オイル塗装にて木目がはっきり浮かび上がった杉の板材
■ウレタン塗装
ウレタン塗装のイメージは肉厚のサランラップ。
光沢がありつるつる。美しいものを美しいままで。
○メリット
汚れにも水にもつよい。
木の狂いも少ない。
×デメリット
へこみや剥がれの補修が個人ではほぼ不可能。
オイル塗装
オイル塗装のイメージは「かためるテンプル」
油を通導組織に埋め込み、水やこまかな汚れを防止します。
オイルなのでしっとり手に吸い付く感じ。
手の油分などで味わいを増す。
○メリット
へこみや剥がれは個人で修復可能。メンテナンスが
植物性で化学物質を(ほとんど?)含まない。
×デメリット
水(輪ジミ)などに弱い。
ウレタンほど狂いに強くない。
主に、こう分けることができます。
△植物性オイル塗装、OSMOの塗料缶で固まった塗料=固めるテンプルっぽい
最近はオイル塗装が市民権を得てきたため、
「木の呼吸をとめないオイルフィニッシュ」
という言葉を良く聞くようになりました。
ただ、私の考えるところ、木は製品時、死んでいるので、呼吸はしていません。
極端な話で、
ラッピングされたスポンジか、
水を多少なりともとも吸う(ヘチマのような)スポンジか。
木は呼吸をしている、という部分で、木は生きている。と聞きますが、
呼吸をしてる=生きているというのと違って、
わたしはどちらかというと、
「木は生きている」というより、
「木のままを活かしている」
と言う方がしっくりと感じます。
アルブルの製品は無垢材ばかりですので、メンテナンスができて、
暮らしと一緒に経年変化していく、オイルフィニッシュを取っています。
塗装だけでも、これだけ考え方が違います。
ぜひ家具や雑貨を選ぶときの、参考にしてみてくださいね。
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