みなさん、こんにちは。
アルブル木工教室の米地です。
レジ袋が有料化されてしばらく経ちますが、レジ袋に対してちょっとお話しいことがあります。
なぜ材木屋で木工教室の運営をしていて木育活動をしている私が木とは関係ないレジ袋の話かといいますと、木育の講義なんかで話している割り箸の話に似ていると思うからなんです。
割り箸って今非常に嫌われていますよね?
ファミレスでは割り箸は環境破壊だからという理由でプラスチックのお箸にどんどん変わっていっています。
スーパーでお弁当を買うと割り箸がついていなくて、割り箸くださいと言わないともらえません。
そんな嫌われている割り箸ですが、なんで割り箸ができたかみなさんご存知でしょうか?
木を製材して柱にするときのこと。
木は円柱なので断面は円ですよね?
こんな感じでしょうか?
このような木を製材して柱にする木材を作るとします。
柱は四角柱なので、断面は四角です。
この円から四角をとるとすると以下のような形になります。
このように円から四角の柱がとれるわけです。
厳密には木は真円ではないし、真っ直ぐというわけでもないですが、まあこんな感じに円を四角にするわけです。
円から四角と取ると上の図のように、上の図では上下左右の位置にカマボコのような形のところが残ります。
このカマボコ型の木は丸みがあるので板にはできず、使いみちがないものになってしまいます。
これを使えないからと捨てるのはもったいない。なにか使いみちはないかと考えてできたのが割り箸です。割り箸は細くて小さいから、変な形の木からでも何本もとることができるんです。
つまり、日本人のもったいないという心から生まれたのが割り箸なんです。
もったいないという心から生まれたもの、それがエコではない…というのはどうなんでしょう?
また、もっと根本的なことをいうと、エコであるというのは限りある資源を大切にするということですよね?それを植えたら生えてくる木を材料にした割り箸をやめて、限りある資源の石油由来のプラスチックを使ったお箸にかえるって、どうなんでしょう?
もっというと、そのプラスチックのお箸を使ったらこれまた石油製品の洗剤を使って洗うわけです。どっちがエコなんでしょう?
ファミレスが「経費節減のため割り箸からプラスチックのお箸にかえる」というのであれば納得いきますが、エコのためとかいうのは間違っているのではないでしょうか?
それで今回のレジ袋の話。こっからは専門である木の話ではなくて石油の話で、詳しくはないのですが、私のおもうことを。
石油って掘ったら全部使えるわけじゃなくて、やっぱり質のいいものから悪いものまで採れるんですって。
質のいいものはガソリンにするとかほっといても高くに売れるわけです。で、質の悪いもをどうすか?というのが問題だったそうです。捨てるわけにもいかないし。
そこで作られたのがレジ袋。そんなに品質が良くなくてよく、むしろ使い捨てなんだから質なんかより安ければ良いというもの。
そんな質の悪い石油にとてもよい活躍の場がうまれたのがレジ袋だと聞いています。
安くできるから無料で配れる。使い捨てだとはいえ、我が家では生ゴミ袋とかに使っていましたし、みなさんもいろんな二次利用をされていたのではないでしょうか?
そんなレジ袋を悪者にして、いかにも環境対策やってるよというポーズだけつくる政策ってどうかなと思うのです。
まあ私一人がそう思ってもなんにも変わらないんですけどね…(^^;;
でも、割り箸を応援してきたように、レジ袋も応援したくて投稿させていただきました。
長文、お読みいただき、ありがとうございました!
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