いつも、はなうたを歌いながら製作しているベテランのAさん。
またも教室とご自宅でつくられたものを、もってきてくださいました。
まず、感動するのが仕上がりのうつくしさ。
ヒノキの木も、かんなをかけて、ていねいに塗装すれば、
こんなにきれいになるんだと、改めておどろきました。
額縁はひのき、板はケヤキ。
リバーシブルになっていて、裏側はシナベニア。
木や、材料をよくしっているAさん、
シナベニアはオイル塗装すると、ムラなどが多く、汚くなってしまいます。
今回はシナベニアだけ、ソープフィニッシュという、
石けんを使った塗装でコーティングされています。
いつも、随所にこだわりがかくれているAさんのつくるもの。
今回もじっくり探しちゃいます。
まず、マグネットですが、つまみやすいように、微妙な角度がつけてあります。
そして、ひもを通す穴にも、通しやすいよう、写真では見えない、
穴の奥に丸みを帯びた加工をしています。この一手間、なかなか大変なんです。
それと、額縁には、あったほうがいい、「かんざし」
この角に見えてる、異なる木の部分です。
これがあるのと、ないのでは、長年使った時の耐久度がぜんぜん変わってきます。
なにより、縦使い、横使い両用なのは、うれしいですよね。
リバーシブルなところも掛けられる場所を選ばない仕様。
ほんとうに、やさしさにあふれたものを、
いつもつくられるなぁと、感心します。
アルブルにも一つつくってほしいな。
シンプルで美しいです!
マグネットはどうして、くっついてるのでしょう?
マグネットは木のつまみの裏に彫りこんでるらしいです。
これもトリマーで。
治具(一定の物をつくるために機械をコントロールするガイドのようなもの)を
わざわざつくって作業されてました!