ご自宅での写真。こだわりのサイドチェストです。
たぶん、ご自宅での写真もこだわられてます。
Fさんの作るものは、最近どんどん意匠が光ってきています。
逆に、家具のHOWTOに慣れた自分にはっと気づかせてくれる物がたくさん。
教室でのぱしゃり
ひきだし前板にリズムがついて美しい。
音楽好きなFさんならでは。
これをもって意匠という。
木目に頼るのではなくて、人為、自然のオーケストラ。
僕は昔から『有為無為』という言葉が好きで、
(あっ、人の作品に関して自分の事話してすみませんが、聞いて下さい>_<)
自然のあるがままのかたちと、人為的に作られたかたち、
どちらも好きなんです。
外向けの自分と、ありのままの自分。
でもそれって『根っこ』と『葉っぱ』でつながってて、
そういうところから生まれるものって、とてもおもしろくうつくしい。
Fさんの木のオーダーはめんどくさいですが(笑)
できてみると、あぁ、すばらしいな。と協力できたことに嬉しく思います。
框(かまち)構造にチェリーの突き板
金属加工が得意なFさん。R(この丸いかど)の取り方も、こだわりをもって、
金属ではこうやるんだよ。と教えてくれました。
勉強になります。
ひきだし。深くて、使い勝手はどうかな?とおもってたのですが、
奥様の血圧計を入れるために、コード用の穴をあけていたり、
そこまで考えているなら、私の出しゃばるところではないです。
うつくしいですね。前板
いっつも、冗談めかして、
『まだそれやってるんですか〜!』と
いうものの、出来た物の風格みると、
やっぱり違います。細かいところに手をかけたものほど、美しい。
ひきだしの引手です。他の生徒さまも、
『ここまでやりこんだら、
工芸やね〜。』と。たぶん、ここまでやりたいって人が増えたと思います。
DIYの文化も素敵で楽しいのだけど、僕はやっぱり、ないがしろにされがちな『価値』
って言葉に魅力を感じます。
DIYも、価値を知るきっかけとなって、
『職人さんの手仕事の価値』と『自分の思想』と『不特定多数に向けられた量産品』
を天秤に掛けられる文化と昇華してくれたらいいのにな。と思います。
(ちなみに僕はどれも好きです。IKEAさん万歳、ニトリさん万歳)
なんにせよ、奥様のために作った作品に、自分の感情をのせてすみません!笑
正直、ご自身のためにつくられた前作のチェストより好きです。
そんなものづくりされるFさん、とても素敵です。
チェリーは使い込む程に味が出ます。
末永く、お幸せに。
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